6. 背部 腰臀部における鍼灸治療
背中や腰の痛み、急性腰痛発作(ぎっくり腰)や慢性的な腰痛、また、臀部より下肢への痺れ・違和感などが生じるものについて。
◇背部(上腰部)の痛みです。患者様の指し示す部に硬結が存在する場合が多いのですが、更に上方、肩甲間部にトリガーポイントが存在することも少なくありません。
下記、腰部 臀部でも述べさせて頂きますが、殊更、症状に対し広く注視する気立てが重要であると感じます。
・ 腰痛に関しては、急性腰痛発作(ぎっくり腰)、慢性腰痛をはじめ、数々の症例と関わる機会に恵まれました。
特に得気、響き感を重要視する部位であるとも考えます。
(1)腰部から臀部にかけて伏臥位での低周波置鍼療法(鍼通電)を行った後、(2)側臥位での雀啄術、屋漏術を行います。側臥位である方が、より繊細な刺鍼が出来ると考えます(用いる鍼は細いものに限る)。
(1) と (2) は両輪であると考えますが(2)の刺術の重要度は高いと考えます。
また、急性腰痛発作では大層な得気、響き感が生じるが、柔らかな手捌きで安心感を与えるのが望ましいと感じます。
・ 腰部の痛み、下肢への痺れ症状は臀部が原因であることも少なくありません。臀皮神経障害は腰痛を、また、臀筋、梨状筋がトリガーとなり、腰痛や坐骨神経痛様の症状を生じさせることがあります。
その場合も、低周波置鍼療法(鍼通電)を行った後、上記の刺術を行うのが最も良いと感じます。
また、腰から腹部へ帯状に生じる痛みの場合は腰方形筋へ細やかな鍼を用いて刺鍼を行います。
(3)最後に、体動しながらの運動鍼を施す場合があります。
急性腰痛発作(ぎっくり腰)では1-2回で快方へ向かう例がほとんどです。
細い鍼を用いた丁寧な鍼術は、痛みの緩和に優れていると感じます。
腰部脊柱管狭窄による神経根の圧迫
神経根の圧迫・阻血によるしびれや痛みにつきましても、鍼通電による鎮痛効果と血流促進効果による症状改善を目的とします。